また、観光とは「非日常を求めて生活圏外へと旅立つ行為」です。
観光と言えばお寺巡りやバスツアーなどを連想されるかもしれませんが、SNS等の発達による新たな情報の発信や価値観の共有化によって観光の在り様もガラリと変わりました。
寺社巡りからアニメの聖地巡礼、インスタ映えを求めての旅から地域の妖怪伝説を再現する妖怪仮装行列までその対象は多岐にわたります。歴史物語も古典美術も民俗文化もポップカルチャーもすべてターゲットです。
「日常の中に非日常を演出する」こと
が芸術の持つ役割のひとつであるとするならば、観光を学ぶにおいて芸術的視点を持つことがとても重要であると言えます。
また、芸術活動におけるひとつのシーンとして、観光の現場はチャンスに溢れているとも言えます。
観光デザインは、フィールドワークと観光コンテンツの制作を通して「芸術による社会貢献」つまり「(皆さんがやりたいこと)と(社会)との接点」を意識しながら課題に取り組みます。それは「卒業後の進路」にも影響することです。