授業内容について
フィールドワーク
と
デザインワーク
この現代においてインターネット上に無い情報は現場にしかありません。フィールドワークを通してその地の知られざる魅力や問題点を発掘します。
フィールドワークを通して感じたコト、思ったコトを整理します。「目的」を設定し、 それを達成するための 「手段」をカタチにする。
「これがあればもっと面白いのに」「こうすれば問題が解決するのに」整理された情報をもとに、必要なモノをカタチにします。
観光デザイン 学びの流れ
観光デザインではフィールドワーク(現地調査)とデザインワーク(各種デザイン作業)を両立しながら課題に取り組みます。美大というと「学校の中で一人でずっと何かを作る」というイメージがあるかもしれませんが、観光デザインでは、学外に出てフィールドワークをしたり、複数人で役割分担をしながらひとつのモノを作りあげたりと課題形態も様々です。もちろん、個人でテーマを設定し、じっくり制作に集中することもあります。
1年次生
フィールドワーク&勝手に観光ポスター
京都市内をフィールドワークし、気付いたことをレポートにまとめます。また、その地域の魅力を発信したり問題を定義する観光ポスターを制作します。
【身につく能力】
- フィールドワーク基礎能力
- 文章基礎能力
- ポスターデザイン基礎能力
2年次生
グループワークでイベント企画
グループで役割分担を決め、実際にイベントを開催します。企画書作成、デザインワーク、広報、現場での運営など、一連の過程を体験学習します。
【身につく能力】
- イベント企画能力
- 現場仕切り力
- 各種デザイン力
3年次生
個性派テーマで京都案内記事制作
独自のテーマを設定して京都市内をフィールドワークし、個性派京都案内の記事を制作。それぞれの記事を集め編集し情報誌に仕上げます。
【身につく能力】
- 情報整理力
- 記事レイアウト力
- テーマ探求力
4年次生
卒業制作
4年間の集大成です!これまでの学びで身につけた知識、経験、スキルを駆使し、各自がテーマを設定し、自由に制作を行い、展示発表をします。
【実例】
- 茶室をアート空間にする「光の茶室」
- 広島県呉市の魅力を伝える冊子「KUREtro」
- 京都の妖怪伝説をまとめた物語集「魔界遺産」
学外との提携
観光デザインはその性格上、学外の団体からの観光や地域振興についてのオファーを受けることがあります。社会との接点を意識して課題に取り組む観光デザインにとってどれも得難い機会です。実際にクライアントとの打ち合わせを経て、フィールドワークをし、成果物の制作に着手します。
おおい町移住推進パンフレット
「おいでよ 幸せ多い おおい町」(2018年)
福井県おおい町役場さんからの依頼で、同町への移住推進パンフレットを制作。
実際に5回に渡り現地にてフィールドワークを行い、おおい町の自然、食、子育て施設などを調査、また移住者への聞き取りを行い、町での暮らしについてまとめ、14ページのパンフレットを制作、納品した。このパンフレットは移住推進イベントなどで配布されている。